あなたは毎晩ぐっすり寝て、毎朝すっきり目覚める生活が送れていますか?
正直、この質問に対してYESと答えられる方はほとんどいないと思います。
実際僕のところに相談に来る方の話を聞いていても、「毎日朝から晩まで働いて、帰宅してから家事をして、やっとのことでたどり着いた余暇の時間にYoutubeを見ていたらいつの間にか深夜になっていて慌てて床に就く…」なんて生活をしている人がほとんどです。
「睡眠不足は健康に悪い」と知っていても、ついつい繰り返してしまう気持ちもよーーーくわかります。
しかし、実はこの“睡眠”というものは、健康だけでなく日中のパフォーマンスやモチベーションにも大きく影響を及ぼすもので、睡眠を改善するだけでやる気問題が一気に解決に向かうことだってあるのです。
というわけで今回は、
“日中に最高のやる気と集中力を引き出すための正しい睡眠法”
について解説します!
睡眠は脳の改修工事
そもそも睡眠とは一体なんなのか?
こんなことをわざわざ考える人は多くないと思いますが、
「寝てるときに身体で何が起こってるか」
を知ると睡眠の重要性が立ちどころに理解できます。
睡眠とは、一言でいうと 脳内の“リフレッシュ作業”です。
具体的には、寝てる間に脳内では
・老廃物の排出
・古くなった細胞を新しいものと入れ替える
などの代謝作業が行われています。
よごれをきれいに落として、
古くなった部品を新しいものに取り替える。
という意味で、睡眠はいわば“脳の改修工事”なのです。
睡眠不足のデメリット
では、そんな改修工事が充分に行われないとどうなるか? というと、
・老廃物がちゃんと排出されない
・死んだ細胞の除去やリサイクルが行われない
→その結果として燃料(グルコース)が正しく脳に送られない=ガス欠
といったことが起こります。
それにより、僕らが普段
「睡眠不足」として体験しているようなぼーっとした状態、
つまりポンコツな脳みそで一日を過ごすことになるわけです。笑
中でも特に燃料が脳に送られないってのがヤバいですね。
モノを考えたりするときに使う前頭前野という部分では、
正しく睡眠をとったときよりも10%以上もグルコースが減るそうです。
そんな状態になったら、集中して物事に取り組めないのなんて当たり前。
ガス欠なのに気づかず走ろうとしてるようなものなんだから。
ちなみに脳の改修工事は、寝ている間には起きている時の10倍以上も活発になるんですが、それはつまり起きてる時はほとんど行われていないということです。
この事実だけで、どれほど睡眠が大事なのかわかりますよね。
逆に言えば、「睡眠が正しく取れていない」という自覚のある人の場合、 睡眠の仕方を改善するだけで日常のパフォーマンスは大きく変わってくる可能性があるわけです。
睡眠改善には計り知れない価値と希望が詰まってるんですよ!
パフォーマンスをあげる正しい睡眠法
体内時計は地球のリズムと連動している
僕らの身体にはいわゆる
“体内時計”みたいな機能が実際にありまして、
朝、目が覚めて
夜眠くなる
ようになっています。
そして、そのリズムの鍵となるのが光なんです。
朝になり日がのぼると、その光を眼球や皮膚がキャッチして
脳内では身体を覚醒させるホルモン(コルチゾール)が分泌されます。
(このホルモンは日中のやる気や集中力ももたらしてくれます。)
で、夜が近づき、辺りが暗くなってくるころには
セロトニンやメラトニンというホルモンが出て、
僕らを眠りへといざない始めるようになっている。
(この2つのホルモンの働きで、
僕らは深い眠りに入れるようになります。)
これが正常なリズム。
つまり僕らは地球のリズムに最適化した生き物なわけです。
では、このリズムが崩れるとどうなるのか?
つまり現代人の多くがそうであるように、朝に日光を浴びる量が減り、夜に強い光を浴びるようになったりするとどうなってしまうのか?
まず朝に脳内で分泌される
コルチゾールの量が減るため覚醒しづらくなり、
それと連動して夜に出るセロトニンとメラトニンの量も減ります。
朝の覚醒と夜のリラックス。
このどちらもクォリティが下がってしまうのです。
そんな状態になったら、
やる気も集中力も出なくて当たり前。
地球人は地球人らしく地球のリズムにしたがって寝たり起きたりするのがベストなわけです。
地球人におすすめの睡眠法
というわけで、対策は単純。
・起きたらすぐカーテンを開けて日光を浴びる
・寝る前はスマホ・PC・テレビを見ない
これだけでOKです。
特に2つ目は大事ですね。
今の時代、スマホは生活の一部になりすぎているので
ものすごく多くの人が寝る直前まで使っていると思います。
だけど、そこでブルーライトを浴びることによって、夜なのに覚醒ホルモン(コルチゾール)が出はじめて、リラックスした状態で眠りにつくことができなくなっています。
ここで睡眠の質を下げてしまっているわけですね。
なので、僕自身は寝る前のスマホ使用を避けるために、
・スマホに時間制限をかける(24時〜7時までロック)
・紙の本で読書する(紙からはブルーライトが出ないから)
・電気を消して全身をストレッチする(ストレッチポールを使った筋膜リリースも)
・たまに瞑想する(副交感神経優位になるので)
なんてことをやっています。
ちなみに僕の場合は、デスクワークが多くて身体がガチガチになりやすいので、ストレッチタイムは毎晩30分以上かかってしまうんです。
でも、実はそれがいい。
強制的に30分以上取られてしまうが故に、就寝直前の30分間スマホに触らずに済んでいるんですから。しかも気持ちいい上に健康にもいいので一石三鳥ですよね。
今度はアロマキャンドルに興じてみるのもいいかな、なんて思ってたりします。笑
こんな風に寝る前のスマホ以外の楽しみを作ってしまえば、スマホを避けること自体が楽しくなるので、無理なく睡眠改善を図れます。
なのでぜひ、あなたなりの寝る前の楽しみを作るところから始めてみてくださいね!
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