受験のときはあんなに勉強してたのに、
大学生になったら全然やる気が出なくなった。
講義に出てテスト対策したり
レポート書いたりしなきゃ単位は取れないのに、
どうもモチベがあがらない…。
ネットに書いてある「やる気を出すテクニック」は大体やってみたけど、どれも効果が感じられない。
きっと自分は大学に向いてないから辞めたほうがいいんじゃないか…?
そんな悩みを持つ大学生は少なくありません。
だけど、ちょっと待って。
それって心理学的な観点から考えると、
やる気をなくすのが当たり前の状態
に陥っているだけかもしれません。
この記事を読み終わる頃には、
・どうして今あなたはやる気が出ないのか?
・どうすればモチベを上げることができるのか?
という原因と対策がわかり、「自分がおかしいわけじゃないんだ」という安心感を得られるでしょう。
この記事では、これまでに1000人以上の学生からモチベーションの相談を受けてきた僕の視点から大学生がやる気をなくす原因と対策について解説していきます。
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目次
大学生がやる気をなくす心理的な原因3つ
大学に入って急にやる気がなくなる原因は大きく分けて
・エネルギーの喪失
・意味の喪失
・目標の喪失
という3つで説明できます。
解決しやすいものから順番に解説していきますね。
大学生になってからエネルギーが下がったから
まず最も当てはまる人が多く、最も解決しやすいのがこちら。
エネルギー不足の問題です。
人はなぜ大学生になると
自堕落になるのでしょうか…?笑
規則正しく生活できる人ももちろんいますが、
非常に多くの人が生活リズムを崩しますよね。
時間割も自由。
1回や2回授業をサボったところで支障はない。
だから夜更かししてゲームに興じても大丈夫。
友達がみんなオールで遊ぶ。なら自分も参加したい。
お酒も飲めるようになった。またオールで飲み会だ。
一人暮らしの人にとって自炊は大変。
実家暮らしの人も、家でご飯食べるより
外で友達と食べたくなっちゃう。
…などなど、自由な条件や楽しい条件が揃えば
一時の不健康なんて気にするほどのコストじゃない!
という気持ちはものすごーく良くわかります。
しかし、そういう小さな不健康の積み重ねは
やる気にも影響しているんです。
人間が行うすべての活動にはエネルギーが必要なので、それが慢性的に不足していれば何に対してもやる気が出なくなるのはごく自然なこと。
やる気を復活させたいなら、
心身の健康を改善し、エネルギーを取り戻す
のが先決なわけです。
大学の勉強が将来のキャリアに直結しないから
大学生になって急にやる気がなくなってしまう原因の中で次に大きいのが、
“がんばる意味がなくなるから”
だと僕は考えています。
高校までの勉強と違って、
大学生になってからの勉強の多くには
何のために勉強するのか?という目的がないですよね。
いま出席してる講義の単位を取ったところで、
その単位が将来の仕事に直結するわけではない。
直結しないどころかぶっちゃけほとんど
意味がなかったりする場合も多いわけです。
例えば、
法学部を卒業する人のほとんどは弁護士にならないし、
文学部卒だろうが社会学部卒だろうが
新卒社会人の1年目はみんな仲良く営業マンをやらされたりする。
セールスの勉強なんかしたことないのにですよ。
それくらい日本の就活では、
大学で学んできた専門知識を
採用する側が重要視しないわけです。
そもそも人間という生き物は、意味のない行為をとても嫌がる性質を持っているので、「何のためにやるというわけでもない」状況ではやる気が出ない方が当たり前なんです。
(もちろん理系だったら大学での勉強が卒業後のキャリアに直結しやすい学部もありますけど大学生全体で見たらそうじゃない人が多いですよね。)
だから、
・何のために勉強するのか?(=目的)
・自分なりのがんばる意味
というものを再定義する必要があるのです。
達成すべき目標がないから
わかりやすい目標の有無はやはり重要です。
それさえあれば、「目の前の勉強を何のためにがんばるのか?」がわかるわけですからね。
しかし大学生になったということは、
それまでの目標は達成されたということ。
これによってほとんどの大学生は、
一時的に人生の目標がない状態になるわけです。
急に何をしたらいいかわからなくなったら、
日常すべてがぼんやりしてしまうのも無理はありません。
・自分のやりたいこと
・自分のなりたい姿
といった目標や理想を定め直すことも
重要なポイントになります。
では次に、これらを解決するための対策についてお話ししていきましょう。
エネルギー不足を解消する【対策その1】
慢性的にエネルギーが足りない
なんかわからんけど常に無気力
という場合、改善すべきは心身の健康です。
大学生には健康を害する誘惑がいっぱいですからね。笑
身体と心に関する改善策を順番にご紹介します。
大学入学後、生活が乱れてやる気が出なくなった可能性も…
まずは身体について。
さっきもお話しした通り、大学生になると高校のときと比べて格段に生活の自由度が増すので、生活リズムも狂いがちですよね。
外食が増えたり、サークルの仲間と飲み明かしたり、カラオケオールして次の日は昼過ぎまで寝たり。あるいは家で朝まで友達とVCしながらゲームをしたり。
そんな風にリズムが狂って、健康状態が悪くなれば
当然っちゃ当然なんですが
脳のパフォーマンスは落ちます。
脳の機能が落ちれば、
集中も続かなくなるし、やる気も起こらなくなるし
なぜか気持ちも滅入ってきたりするもので。
「単純に健康状態が悪くなったのが
やる気が出ない原因だった」
なんて人も少なくないし、
逆にいえば、
心身のコンディションをちゃんと整えるだけで
やる気が復活することもあるので、
身体の健康ってのはめちゃくちゃ重要です。
食事・睡眠・運動の3点セットを改善していけば
自然とエネルギーは回復してくるので、
取り組みやすいところから改善してみてくださいね。
例:
外食が多い→自炊する
夜更かししてゲームしてる→早く寝て早朝にゲームする
運動全くしてない→近所を散歩する
※特に睡眠改善はすぐに効果が出るのでおすすめしてます。
参考記事:睡眠不足はやる気の大敵!地球人用の正しい睡眠法について
大学生になった途端、メンタルが落ちやすくなる理由【動画】
そして次は心の健康について。
大学生になってから急にメンタルが
落ち込みやすくなったという人もいるでしょう。
そしてメンタルの調子が狂えば、やる気が出なくなるのはごく自然なこと。
では、そもそもどうして大学生になった途端メンタルが落ちやすくなってしまうのでしょうか?
それは良くも悪くも自由度が高いからです。
受験生だったときは目の前に
やるべきこともたくさんあったし、
「受験」という時間制限もあったから
現実的に忙しかったですよね?
それが、大学生になると
相対的に自由な時間が増えるわけです。
自由な時間が増えたときに
人間の脳はどうなるのかというと、
“心の中に抱えている悩みごと”
を処理しようとし始めるんです。
(デフォルトモードネットワークと呼ばれる機能による働きです。)
「大学生になってから、
なんだか漠然と不安な時間が増えた」
という経験がある人は、
ひょっとすると、
自分はなんてダメなんだろう…とか
自分なんか存在価値ないし…といった
長年抱いてきた“心の弱点”が、
時間的な余裕をきっかけにして
襲いかかってきているのかもしれません。
だから、もしもメンタルの落ち込みが原因でやる気を失っているのだとすれば、大切なのは“心の根っこの部分に抱えた弱点”と向き合うことです。
そのための学びの場として毎週日曜日に無料のライブセミナーをやっているので、
・もう自分のメンタルに振り回されるのは嫌だ!
・自分のめんどくさい心を根本的に変えたい!
という方はぜひ以下のLINEにご参加ください。
※こちらは「行動力とメンタルの関係性」について解説した回のダイジェストです。
※公式LINEを友だち追加すると、すぐに過去の配信アーカイブが全て視聴できます。
オーダーメイドの目標設定【対策その2】
大学の勉強に意味が無いなら、
自分なりの意味を見つけ出せば良い。
ただそれには、自分自身が価値を感じる
自分だけのオーダーメイドな目標を設定する必要があります。
まずステップ1は、
「自分はこうなりたい」という理想を明確にすること。
そしてステップ2は、
その理想に向かう上で、この勉強はどう役に立つのか?を考えることです。
具体例で説明しましょう。
やりたくないことを”自分なりの目的”で再定義する
僕が大学生だったころ、
自分の理想って何だろう?
どんな人になりたいんだろう?
って考えたときに浮かんできたのは
「頭がいい人間になりたい」
というぼんやりした思いでした。
頭がいいってどういうことなのか?
すらもよくわかってなかったのだけど。
ただ、それまで生きてきた中でときどき出会うことのあった、
圧倒的に頭のいい人
教養の深さがハンパじゃない人
「どうしたらそんなこと思いつくの?」
っていうくらいとんでもないアイデアを考えつく人
そんな人のようになりたいと思ったんですね。
そう思ってたから、
自分自身で哲学やら心理学やら
色んなことを勉強するのは楽しかったんですが
その反面、大学の講義のなかで
明らかに教授のほうにやる気がない
うすっぺらな講義はすごい嫌いだったんです。
なんだこれ?と。
ふざけんな!一人で本読んでるほうがマシだわ!
と思って僕のほうも全くやる気が起きなかった。
レポートを書けとか言われても
その時間が無駄すぎるわ!
くらいに思っていた。
(いま思うとほんと生意気ですねw)
でも単位はとらなきゃ卒業できないわけで。
そこでどうしたか?というと、
講義内で話されていた教授の主張に
真っ向から反論する内容のレポートを書こうと決めました。
そして全くツッコミの余地がないほどに
完璧な論理を目指して書きました。
(マジで嫌な学生。笑)
これはつまり
うすっぺらくてどーでもいい、
やりたくない課題に、
「自分の頭をよくするための訓練」
「自分の思考能力を試す機会」
という意味を与えて取り組んだわけです。
そしたらどうなったか?
最初は嫌で嫌で仕方なかったレポートだったのにスラスラと筆が進み、単位もちゃんと取ることができました。
まぁ評価そのものはひどいもんでしたけどね。笑(ケンカ売ったんだからしょーがない)
ただ、このように
課題を「自分の目標」でコーティングする、
つまり自分なりの意味を与えることによって
たとえ最初は「やりたくないこと」だったとしても、「やりたいことの“一部”」へと変えることができるんです。
だからまずは
ステップ1. 自分の理想が何なのか考える
そして
ステップ2. 「理想に向かう上でどんな役に立ちそうか」考える
この2ステップですね。
ぜひ自分なりに試してもらえたらと思います。
オーダーメイドな目標設定をするための方法については、
「目標こそ命!モチベーションを高める目標設定の仕方」
という記事により詳しく書いたのでぜひ読んでみてください。
勉強以外の多様な刺激を自分に与える【対策その3】
「自分は特に目標も理想もないんだよなぁ」
という人は、いろんな種類の刺激を自分に与えるのがおすすめです。
「大学生は人生の夏休み」なんてよくいわれますけど、
実際、自由な時間はたっぷりありますよね。
高校みたいに校則もなければ受験も無い。
かといって社会人のように仕事に縛られてもいない。
その時間的な自由を活かして、
今までにしたことのない体験をしてみる
と、 新しい目標や理想と出会うことができます。
色んな種類の人と会ったり飲んだり話を聴いたり
映画を見たりマンガを読んだり
美術館や博物館に行ったり
バンドやお笑いのライブを見に行ったり
一人旅をしてみたり
バイトやインターンをやってみたり
卒業単位と関係ない(けど興味がある)ことを勉強してみたり…
そういった未知なる刺激を受け続けると、
「こんな世界があるのか」
「こんな人になってみたいな」
「こんな生き方してみたいな」
という思いを抱いたり、
あるいは逆に
「こんな生き方だけは嫌だな」
「この人みたいにはならないようにしよう」
という反面教師と出会えたりと、
自分の理想を明確にするきっかけが得られるわけです。
ここが明確になれば、さっき話したような
オーダーメイドな目標を作ることにもつながりますしね。
それに、こうして色んな刺激を受けて
自分の理想が明確になると
その後の将来設計も見えやすくなってきますよ。
僕自身、大学時代に
今で言うインフルエンサー的な人の存在を知って、
「自分もそんな生き方してみたい!」
と思ったのがきっかけでこうしてブログを書いてたりするのでね。
結果的に、自分が大好きな心理にまつわる文章を書いたり、メンタルの相談に乗ったり、子育て世代の方々に心理の授業をしたり…といった現在の仕事につながっているので、毎日が楽しいです。
そんな風に、
「自分は絶対この道で生きていきたい!」
なんて思えるような可能性と出会うためにも
色んな種類の刺激を自分に与えるということ
やってみるのも非常におすすめです!
どうしても勉強したくない大学生にはこんな過ごし方も勧めたい
これはちょっと番外編なんですが、
何か好きなことややりたいことが
大学の勉強以外にあって
その他のことには何も意欲が湧かない!
みたいな人は、いっそのことそれに没頭してしまうのもいいと僕は思います。
「えっ、でもそしたら単位とれないじゃないですか」
って思うかもしれないけど、
どっちにしろ講義に出て単位を取って
ってことに何のモチベも湧かないなら
あなたの心はその方向を向いていないということ。
本当はその「やりたいこと」にしか矢印が向かっていないんじゃないでしょうか。
そして実際のところ、
きちんと講義に出て単位を取って
4年で卒業して企業に就職して…
っていう人生が誰にとっても正解ってわけじゃないんです。
ある人にとってはバンドかもしれない
ある人にとってはダンスかもしれない
またある人にとっては海外ボランティアかもしれない
またまたある人にとっては小説かもしれないし
あるいはミュージカルかもしれない
なんでもいいんですが、
自分の人生これに懸けてみたい、
自分のこの命をこれに賭してみたい
っていう思いを何かに対して持ってるなら、
一度は全力で挑戦してみるべきだと思うし、
大学生時代ってのは、
その挑戦の時期として最適だと思います。
なぜなら、
時間とお金と知能と体力が
良いバランスで自由に使えるから。
ある程度の期間全力でやってみて、
(休学という便利な制度もあるわけだし)
それでダメだったら、普通の学生として卒業→就職コースに戻っても良いし、モノになりそうならそのまま続けても良い。
まだまだモノになるにはほど遠いな、って感じでも
だけどそれでも続けていきたい!
って思うならそれも良いじゃないですか。
折り合いのつけかたも人それぞれだけど、気が済むまで夢や目標に全力でぶつかるっていう経験は、大人になるまでの過程で何よりも価値の高い、尊いものになると思います。
僕の友人には、
大学に入ってからサークルでオペラを始めてめっちゃハマった結果、普通の四年制大学から音大の大学院に入っちゃった人もいるし、(※この記事を書いてから5年後の現在、彼はプロのオペラ歌手になり今も舞台で活躍しています。)
バンドが大好きで、カナダに留学して路上でギターを弾いたりして修行して(海外だと普通に結構お金がもらえたりするらしいです)帰国後、先輩に誘われて入ったバンドでサマーソニックに出演した人もいるし、 (※彼のバンドはこの記事を書いた2年後に、某若手有名女優の主演するドラマの主題歌に抜擢されました。すげえ。)
大学の4年間ミュージカルサークルを全力でやってきて、卒業を控えて就活もしたけど
「自分はやっぱり演じる側でいたい!」
という思いがあることに気づいて、今後もプレイヤーとしての道を突き進むことに決めた子もいる。
そういう人たちを見てると、「彼らの人生はそうあるべきだよな」と思うんですよね。
自分の願望を押し殺して、みんなと同じ道を選ぶことが正解だとは到底思えない。
短期的には上手くいかなかったとしても、
自分の願望に向かって突き進んでいる時点で
「彼らは幸福と充実感を得ているんだな」と伝わってくるから。
そして結果的に、何年か経ったあとで大学時代に好きなことに没頭しきることができた人たちは、望んだ生き方をできていたりしています。
(少なくとも僕の周囲では。)
かくいう僕も、大学時代に起業を志して、ゼミも卒論もサボって心理学の勉強と情報発信に没頭したおかげで今があります。
日々、メンタルに関する授業をしたり、クライアントの相談に乗ったりすることでお金を頂ける。好きなことを勉強して好きな仕事を好きな人とだけすることで生活ができる。
学生時代に思い描いていた暮らしが30代になった今、実現しています。
だから、もしあなたもそういう対象が見つかってるなら、今すぐそれに全力で挑戦してみましょう。
大学時代っていうのは、人生の中の数少ない“余白”の期間ですからね。
絶対にしなきゃいけない「何か」なんてないと思うんですよ。
もし仮に、この余白の期間で最大限自分のやりたいことに打ち込んで、それでも何もモノにならなかったとしても。
結局単位を取って就活して卒業することになったとしても。
そうやって生きてきた経験は必ずあなたの血肉になり、あなたの人格を形成する一部として残ります。そして、それこそが(就活のときに誰もが欲しがる)あなたらしさや他者にはない魅力になるんです。
だからこそ、あまりシビアに考えすぎないで余白だからこそできる”寄り道”もしながら、自分の生きたい人生の形を少しずつ明確にしていきましょう。
それが自分の人生を生き抜くためのいちばんの準備になると僕は思います。
まとめ
・大学生がやる気なくなるのは、勉強する目的がなくなるから。
・自分の理想につながるオーダーメイドな目標を立てよう。
・理想が明確になってない人は色んな刺激に触れてみよう。
・心身の健康状態を保つのもとっても重要。
・やりたいことが他にあるならそれに没頭するのも全然OK!
今日の内容をまとめるとこんなかんじです。
あなたが一歩でも良い方向へ進めることを祈っております!
最後までお読みいただきありがとうございました!
PS.
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やらなきゃいけないのにやる気が出ない。
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※こちらは「行動できない理由」について話した回のダイジェストです。
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“勉強へのやる気を失った無気力大学生”からスタートして、最終的に京都大学の大学院に合格してしまったスーパーすごい人にインタビューしてきました!
彼の抱えていた悩みや葛藤、乗り越えるまでの軌跡はきっと参考になると思うので、ぜひ聞いてみてください!
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