モチベーションを高める上で最も大事なことは何か?
といったら必ず5本の指のひとつに入るのが目標設定です。
なぜなら、人間というのは
意味を感じられないことはがんばれない
(場合によっては苦痛に感じる)
のに対して、
自分が意味を感じるのであれば、他人から見てどんな無駄に思えることでも全力でのめり込んで努力することができるからです。
人間は目標があってこそ目の前の行為に意味を見いだせるので、適切な目標設定をできるかどうかでやる気は大きく変わってくるでしょう。
というわけで今回は、
モチベーションを最大化する目標設定の仕方
について解説したいと思います!
目次
やる気が最大化する目標設定の仕方
僕は目標設定には以下の3つの観点があると考えています。
それがこちら。
・何をやるのか?(対象の設定)
・何のためにやるのか?(目的の設定)
・どんなレベルを目指すのか?(高さの設定)
順番にご説明していきます。
自分が本当にやりたいことを目標にする
例えば、ウェブデザイナーを志す人が「経済アナリストになるための勉強」をさせられたら無意味に感じるかもしれませんし、ラッパーになりたい人が「大学受験の勉強」をさせられれば無駄な時間に思えるでしょう。
それは、その人にとって“本当にやりたいこと”と“今やっていること”が全くの無関係だからです。(最終的に何かの形で糧になることはもちろんありますが、「無関係だ」と本人が思っているうちは無意味に感じられます)
だから“本当にやりたいこと”を目標にするというのが、やる気を引き出す目標設定の1つ目のポイントになります。
また、「人間の意欲を最も高めるにはオートノミー(自分でコントロールしている感覚)を働かせる必要がある」ということがモチベーションの研究から明らかになっているのですが、
これはつまり、人からやらされていることではなく、自らやろうと決めたこと、自分が心からやりたいと思えることに対して人間のモチベーションは最大限発揮されるということです。
だから、これから何かを始めようと考えているけれども、まだ「何をするのか」が決まっていないという場合は「他人からやらされること」や「社会的になんとなく“やったほうがいい”と言われていること」ではなく、
自分が心からやりたいと思えること
を目標にするのがまず大切です。
とはいえ。
「何をするのか?」についてはある程度状況的に決まってしまっているかたも多いかと思います。(大学生活終盤だから就活をしなきゃいけないとか、家族がいるから働かなきゃいけないとか)
そんな方には次の項目、「何のためにやるのか?(目的)」を再定義することがおすすめです。
「何のためにやるのか?」目的が変わればやる気も変わる
その目標を目指す目的は何なのか?
つまり、
何のためにその目標をめざすのか?
何のためにその努力をしようとするのか?
ということです。
ここが変わると、全く同じことをやるとしても
自分にとっての意味あいが全く変わってきます。
例えば筋トレをするとして、
自分なりの目的もなく、(部活とかで)ただ命令されるがままに行う場合、それは筋肉を破壊するだけの拷問、あるいは苦行に感じるかもしれません。笑
でももし、
キャプテンアメリカみたいなカラダになりてえええ!!
と本気で思って、
そのために、
つまりその目的で筋トレをするとしたら、
目の前の腹筋1回、スクワット1回が
キャプテンアメリカへの小さな一歩になる。笑
このように自分なりの目的、
自分なりの野望のためにがんばることに決めるのは
モチベーションにかなり大きな影響をあたえます。
だからたとえば受験生に置きかえるなら、
・親や先生がやれというから勉強する
・勉強しないとろくな人生が送れないってみんなが言うから勉強する
のではなくて、
・あこがれの人が卒業した学校だから○○大学を目指して勉強する
・将来やりたい職業に就くのに直結しているから××大学を目指して勉強する
・モテそうだから慶応ボーイになりたい(だから勉強する)
などのように、
目の前にある「やるべきこと」
「やらなきゃいけないこと」、
つまり「目標」が変えられないとしたら
「自分の本当に欲しいもの、欲しい未来、理想を手に入れるためにそれをがんばることにする。」
という風に目的を再定義することが重要です。
目的に良いも悪いもありません。
何のためにやるのか?は自由。
ダサくてもキモくてもいいんです。
(言わなきゃバレないし)
どうせやるなら
喉から手が出るほど欲しい何かのために
それをがんばることにしましょう。
※そもそも自分のやりたいことがわからないんだよ!という方に向けて、『やりたいことが見つからない原因と見つける方法』という記事も書いたので、当てはまる方はこちらもぜひお読みください。
目標の高さをどう設定するか?
目標の高さをどのように設定するか?
ということも大きな問題です。
これに関しては2つのNGがあるので、
それだけ避けてもらえばOK。
その2つのNGとは
・自分がリアリティを感じられない高さ(高すぎ)
・自分が価値を感じられない高さ(低すぎ)
に設定することです。
高すぎる目標は逆にモチベーションを下げる
一つ目のNGは、
自分がリアリティ(現実味)を感じられない高さに設定することです。
「年収100億稼ぐ!」とか
「世界を平和にする!」とか
何でもいいんですが、
もし自分がリアリティを感じられないことを目標に設定したら
ほとんどの人が心の底で
「ま、そんなんできっこないけどさ…」
とか思ってしまうでしょう。
そうなってしまえば結局、自分の目の前にある行為が「できっこない、無意味なこと」にカテゴライズされてしまうので、やる気は湧き出てこなくなります。
自分が価値を感じられない高さ(低すぎ)
逆に、あまりに実現できそう過ぎてもダメです。
つまり簡単すぎて、実現できて当たり前なことを目標にしても、今度は価値を感じられないためモチベーションは高まりません。
「1000円稼ぐ」とか
「20グラム痩せる」とか
そんなことを目指しても燃えないですよね?
(そもそも微差すぎてわかんないし)
ちゃんと、「それが実現できたら嬉しいな」と感じられる程度の高さには設定しなければ目標として意味をなさないわけです。
2つのNGをまとめると、
自分が現実味を感じる範囲内で、
最も「達成する価値」を高く感じられるように
目標設定すればいいってことです。
補足:目標はノートや手帳に書いておこう
最後にちょっとした補足です。
これも色んな本とかで意識高い人がよく言ってることですが、
目標はノートや手帳に書いておきましょう。
なぜ書いた方がいいのか?
それは、
意識が高いフリをするためなんかではなく、
確認するためです。
見るために書く、のです。
どうして見なきゃいけないかというと
単純な話で、忘れるからですね。笑
(※ものすごくざっくり説明すると、
繰り返し触れることのない情報は
「重要性が低い」ため人間の脳には定着しません。)
「一年の計は元旦にあり」
なんつって1月1日に目標立てても
2月には忘れてるじゃないですか。笑
何でそうなるか?って言ったら
見ないから、復習しないからです。
立てた目標を見返さない、復習しない
っていうのは例えるなら、
羅針盤(コンパス)を見ずに船で旅をするようなものなんです。
たとえば東京湾から帆船で出発してニューヨークを目指すとしますよね。
もし羅針盤を見ずに航海するとしたら、最初はアメリカ大陸の方を目指していたつもりでも、風向きや舵取りの加減で気がついたときにはオーストラリアとかに着いてるかもしれません。
あるいはヘタしたら、予定日までに大陸に到着できずに太平洋の真ん中で海のモクズになってしまうかもしれない。
目指した場所に到達するためには、
定期的に自分の現在地と方向性をたしかめる必要があるわけです。
目標をノートや手帳に書き残しておけば、
ふとカフェでのんびりしているときだったり、
仕事の合間の時間にそれを見返したときに、
「そうそう、これが目標だったよな」
「いまどれくらい理想に近づけてるかな?」
「おぉ、着々と達成できてるじゃん」
「ちょっと、最近はダレてたな」
「もう少し普段の生活から見直してみるか」
みたいに
・自分がどこに向かおうとしていたのか
・どれくらい目標に近づいているのか
・今後どのように行動するべきか
などなど進捗の確認と今後の作戦を考えることができます。
(必要に応じて目標自体をアップデートするのもいいでしょう。)
※ちなみに、進捗を確認すると、
自分がちゃんと前に進んでいることを実感できるので
下がりつつあるモチベーションを復活させるのにも役立ちます。
なので、「目標をノートや手帳に書いておく」ということも併せてやってみてくださいね。
まとめ
・自分の本音(内部の基準)にしたがって目標を立てよう
・高すぎて「まぁ無理だろな」とか思っちゃう目標は意味なし
・低すぎて価値を感じない目標もNG
・現状の外側にあって、かつ本気で価値を感じる目標こそ最強
・目標はノートに書いてたまに読み返そう
というわけで、今回は以上です。
ありがとうございました!
▼モチベーションアップする方法をもっと読む▼
【誰でもできる】即効でやる気スイッチを入れる3つの方法【脳科学】
目標こそ命!モチベーションを高める正しい目標設定の仕方 ←いまここ
ただエネルギー切れてるだけ!やる気が出ない本当の理由
Photo credit: nuakin on VisualHunt.com / CC BY-NC-SA
コメントを残す