モチベーションが下がる大きな原因のひとつとして、
“苦手意識”というものがあります。
その対象について、
「俺これ苦手なんだよなぁ…」とか
「私にはこんなことできないよ…」みたいな
フィルターを通して捉えることによって、
心理的なハードルが高くなっているのです。
心理的なハードルが高くなると今度は、
それに取り掛かる際に必要なエネルギーが
より多く必要になります。
(僕はこれを”始動コスト”と呼んでいます)
好きなことや得意なことをやるのと違って、
克己心が必要ですからね。
そこにエネルギーの無駄が生じるから、
モチベーション高く取り掛かることができなくなるのです。
しかも、この苦手意識、
あまりにも数が多かったり範囲が広かったりすると
人生のすべてが苦手みたいな感覚に陥ります。
「自分は何もできないダメなやつ」
みたいなセルフイメージになってる状態ですね。
こーゆー状態を一般的に
「自信がない」って言うんですよね。
こうなってしまうと、
何をするにもモチベーションがわかなくなってしまうし、
変化するための行動力も削がれていくので、
苦手意識はなるべく少ないほうがいいのです。
というわけで今回は、
苦手意識を解消して自信を強化する方法について解説します!
「今までの経験」が自分をつくる
ではまず、この”苦手意識”というのは、
いったいどのようにして形成されるのでしょうか?
DNAによって、
実際に得手不得手が決まる要素もあるのですが、
基本的には、
“今の自分”を形成するのは、
“今までの自分の経験すべて”です。
自分の好みや、外的な要求に従って
やってきたこととその結果
が今のあなたを形成しています。
ものすごくざっくりした例を挙げてみましょう。
(相当ざっくりしてるので
本気で遺伝学やってる人には怒られると思います。笑)
まず、DNAによってほぼ決まるということがわかっている
数少ないものに、内向性と外向性があります。
「内向性が強い人になるDNA」を持って生まれた子が、
一人で過ごすことを好み、
本を沢山読んだり映画をたくさん見たりして育った結果、
人付き合いは得意でないけどクリエイティブな人になったり、
「外向性が強い人になるDNA」を持って生まれた子が、
たくさんの人とわいわいすることを好み、
一人で思索にふけるようなことはしないでとにかく他人と過ごしてきた結果、
センスは普通だけど、高いコミュニケーション能力を持った人になったり。
だけど、
コミュニケーション能力やクリエイティビティなどの
表面的な部分に関しては、
後天的な努力によっていくらでも磨く事が出来ます。
つまり、DNAによって
「どのようなタイプの刺激を好むか」という部分が決まり、
それに従ったり逆らったりして行動を積み重ねることにより、
“現在の自分”という暫定的な完成形に至るのです。
その過程で、
得意でないがゆえにやらなかったことや、
やってみたけど失敗が多かったこと
(うまくいかなかった、拒絶された、怒られたetc.)などが
「苦手なこと」として認識されるようになります。
苦手意識を解消する方法
では、”現在の自分”が持つ苦手意識を
どうすれば解消することができるのか?
それには、とにかく
「今までの自分がやってこなかったこと」
をやってみることです。
「今の自分が苦手意識をもっていること」
というのは、
「今の自分ができること」のテリトリーの
外にあることなわけですよね。
それに対して、
「やったことなかったけど、やってみたらできた」
という経験を積み重ねることで、
「今の自分にできること」のテリトリーが広がると同時に、
いまはテリトリーの外にあることでも、
やってみたらできるかもしれない、
という経験に基づいた感覚を持てるようになります。
(その感覚がGrowth-Mindsetです)
そういう状態になれば、
「今の自分にできないこと」にチャレンジする際の
心理的なハードルも下がるのです。
僕が人見知りを克服した方法
僕なんかは、元々人見知りで、
他人と関わることが得意な方じゃなかったので、
一人で遊びでも勉強でも、なんでも完結するようにしてました。
でもあるとき、
そんな自分自身に
「このままの生き方だと伸びしろ少ないよなぁ」
と行き詰まり感を覚えて、
(主に他人と関わることにかんして)
自分のできることテリトリーを拡げる活動を開始しました。
・色んなコミュニティ
(大学のサークル、ビジネスの勉強会etc.)に顔を出す
・飲み屋で知らない人と話してみる
・近所のおじいちゃんおばあちゃんと世間話をしてみる
・ファッション誌を買ってきて服装を改善する
(他人からの見られ方を変える)
・一人でインドを旅してみる
(圧倒的に知らない人しかいない環境に飛び込むため)
などなど・・・
軽い荒療治というか、
小さなチャレンジを繰り返すことで
「自分でもここまでならできる」
という範囲を少しずつ拡大していくうちに、
いつのまにか
他人とコミュニケーションを取ることは、
僕の得意分野になっていました。
それだけでなく、
「自分はどこにいっても大抵何とかなる」
とすら思ってます。
かなり自信が鍛えられた実感があります。
こんなふうにして
「できることテリトリー」を拡げていくことで
人生のあらゆる面に拡大されてしまった
苦手意識のカタマリみたいなものも
次第に解消していけるのではないでしょうか。
まとめ
・今までの経験すべてが「今の自分」を形作る
・「やったことないこと」にチャレンジすることで
「できることテリトリー」を拡げるべし
・「やってみたらできた」という経験が自信を育てる
・軽い荒療治をたくさんしよう
では今回はこのへんで。
ありがとうございました。
Photo credit: wanderlasss on Visualhunt / CC BY-NC
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