何か行動しようとするときに、
不安や恐れとして現れる心理的な抵抗感。
苦手意識のようなもの。
それがメンタルブロックです。
モチベーションが上がらない、とか
やらなきゃいけないのにやる気が出ない
と悩む人の中には、
怠けているとかだらしないわけではなく、
“メンタルブロックが多すぎて行動できない状態”
に陥っている人もかなり多いです。
そんな恐ろしいメンタルブロックですが、
特徴と成り立ちを知って正しくアプローチすれば
少しずつ外していくことは可能です。
その結果として
「勉強は苦手だ」と思っていた人が
難関大学に合格したり、
「自分はコミュ障だ」と信じていた人が、
初対面の人と数十秒の内に打ち解けられるようになったり、
「異性と会話するなんてムリムリ」と思ってた人に
彼女(or彼氏)ができたり。
そんなことも普通に起こったりするのです。
(何を隠そう、全部僕の実体験です。笑)
というわけで今回は
・メンタルブロックの特徴
・メンタルブロックができるまで
・メンタルブロックの外し方
について解説していきます!
目次
メンタルブロックとは何なのか?
まずメンタルブロックってそもそも何なのか?
って話です。
冒頭でもちょと触れましたが、
・自分にはこれは難しいにちがいない
・自分なんかにはできっこない
・そーゆーことはやりたくない
・自分には向いてない
みたいなかんじで、
何かをやろうとするときに感じる
心理的な抵抗感、苦手意識
のことをメンタルブロックといいます。
気持ちの問題といえば気持ちの問題。
ただ、気持ちの問題だからといって
パッと切り替えられるほど簡単なものじゃないし、
これのせいで脳のエネルギー効率的にも実際にロスが出てくるので、非常に厄介なものであることは事実なんです。
メンタルブロックを外すメリット
メンタルブロックがなくなると何が良いのか?
っていうと、
当たり前だけど
何かをすることに抵抗感がなくなるので、
行動力が強化されます。
そして、苦手なことに取り組む際の
エネルギーロスがなくなるので、
集中力やモチベーションも続きやすくなる。
なきゃないほどいいんすよ、ほんとに。
メンタルブロックができる原因
メンタルブロックができあがるのには
2種類の経路があると僕は考えています。
それは
・失敗経験の積み重ね(”学習性無力感”型)
・「やってはいけない」という刷り込み(”超自我との葛藤”型)
の2つです。
失敗経験の積み重ね型メンタルブロック
一つ目のルートがこちら。
「やってみたけど失敗した」という経験を
積み重ねすぎることによって
「あぁ、自分にはムリなんだ…」
とうちひしがれてしまっている状態ですね。
(こーゆーのを心理学用語で”学習性無力感”といいます。)
ある物事に対して「自分は無力である」
ということを学習してしまったってことです。
何度努力してトライしてもダメだった、
というパターンもあるし、
一度やってみて失敗したときのダメージが大きすぎた、
というパターンもありますが、
いずれにせよ、
これをやったら自分はきっと失敗するだろう
(そしてそのダメージがものすごい怖い)
っていう思いから行動できなくなるのが、
この“失敗の積み重ね型”のメンタルブロックです。
「やってはいけない」という刷り込み型メンタルブロック
もう一つのタイプは、
「やってはいけない」とか
「こうであってはならない」みたいな”禁止の意識”から
行動できなくなるメンタルブロックです。
例えば、“完璧主義”なんかもその一つだと僕は思ってるんですが、
これっていうのは
「失敗は悪いことである」
「上手くやれない自分は必要とされない(愛されない)」
という内面のルール付けから生まれる心理状態です。
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ちなみに(ここは読み飛ばしてもおっけーです)
この内面のルール付けのことを
精神分析学(フロイトのやつ)では超自我というんですが、
この超自我と、本能的な欲求が葛藤すると
人は不安や罪悪感を覚える、と。
なのでそれをどーにかして避けようとする性質がある、
とフロイトのおっさんは言っています。
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完璧主義の他にも色々例はあります。
例えば、
「性的なものは悪」みたいな価値観を
強く押し付けられたりすると、
異性に興味を持つこと自体にブロックがかかったり、
必要以上に性的な情報をはねのけたりするようになったりします。
そうなると、
いざ恋愛をするような場面になったときに、
本音としては「恋人になりたい」
と思っているような相手に対して
男性的に(あるいは女性的に)振る舞うことに
心理的な抵抗感が生まれたりするようになります。
で、手を握るべき場面で握れなかったり、
相手の肩に頭をコテンとするべき場面でコテンできなかったりする。笑
あるいは場合によっては、
婚活とか恋活という行為自体にモチベーションがわかなかったり、
っていうことも起こりうるでしょうね。
ま、これらはあくまで一部の例ですけど
メンタルブロックが形成されるルートとしては
こーゆーのもあるということです。
メンタルブロックを外す方法
じゃあここから具体的に、
どうしたらメンタルブロックを外せるのか?
って話に入ります。
さっき話したように
メンタルブロックには二つの種類があるわけですが、
どちらのタイプであるにせよ、
とるべき解決策は同じです。
その方法は簡単にいえば、
“少しずつ慣らす”ということです。
「やってみたらできた」の領域を増やす
メンタルブロックを感じることのなかで
「これくらいなら絶対に成功するやろ」っていうくらい
難易度が低くて抵抗感も少ないことから
勇気を出してちょっとずつやってみる。
すると、
「実際やってみたら意外とできるじゃん」
「やってみても悪いこと起こらないじゃん」
っていう経験を積み重ねることができるんですね。
(逆にいうと、この段階では
失敗しそうなレベルのことはやっちゃダメです。
余計に心が折れるので。笑)
小さな恐怖を乗り越えて、
小さな成功体験をつかむこと。
そうすることでメンタルブロックが外れていくのです。
コミュ障男子高校生が初めての彼女を作るとしたら
僕がコミュ障で同性の友だちも少ない男子高校生だったとして、
でも、どーしても彼女が欲しいとします。笑
そんな僕にとって、
異性はすべてエイリアン。怪物です。
なので会話が成り立ちません。
「けっ、何コイツ?ザコじゃん」
「もっとおもしろい話できねーの?」
とか思われそうで怖い。
よって、話しかけられません。笑
つまりここで、
僕はコミュニケーション全般に
(とくに異性とのコミュニケーションに)
メンタルブロックがある、という状態なわけですね。
ここまでが前提。
こっからどうするか、ですよ大事なのは。
僕だったらまずは
「コミュニケーション」
という苦手科目の中で最もハードルが低いこと、
「同年代の同性に話しかける」チャレンジをします。
ただし、ここでは
今まで絡んだことのないグループの人を相手に選ぶ。
普段からふつうに会話してるやつに話しかけても
何のチャレンジにもならないですからね。
そこには何の恐怖もないし、
乗り越えても成功体験にならないわけです。
だから、普段の活動領域から
ちょっとだけ外に出る必要のある相手と
コミュニケーションを取る、
ということを最初の課題にします。
で、それができたら
次は近所のおっちゃんおばちゃん、
その次は行きつけの店の店員さん
あたりと数十秒くらいの世間話を課題にしてチャレンジ。
それほど緊張せずに会話できるくらいの相手を選びます。
で、それくらいできるようになったら
同年代の異性の中でも
特に異性として意識しないで済む人と会話する訓練をして、
それにも慣れてきてようやく、
恋愛対象になりそうな異性にアプローチをかけます。
でもそれもはじめから彼女にしようとがんばるのではなく、
まずはただ会話するところ、友だちになるところから
ハードルを設定して少しずつ乗り越えます。
で、恋愛対象として意識しちゃうくらい魅力的な人を相手にしても、
自然体の自分で会話できるくらい心の余裕を持てるようになってから
本気でアプローチをかける、と。
これくらい細かく課題を分けて
その課題に伴う恐怖自体も小さくしていきます。
よーするに、
小さな恐怖を乗り越えて、
小さな成功体験をつかむ。
この繰り返しです。
そうすると
一度やってみてできたレベルのことは、
それ以降はもう怖くないですから、
前よりも
「自分はこれくらいならできる」
と感じられる領域が次第に広がっていくわけです。
メン活(メンタルブロックぶっ壊す活動)のススメ
こんな風にして
「心理的に抵抗がなくはないけど、
ちょっと勇気を出せば乗り越えられそうなことをやる」
ということを繰り返すと
だんだん人生全般に対して
苦手意識みたいなものがなくなって
「やってみたらできるっしょ!知らんけど!」
みたいな気分になってきます。
小さな苦手をたくさん克服してきた、という事実が
「自分ならきっとできる」という信念の根拠になる。
それによってセルフイメージが上がるわけですね。
この気分、すなわち
人生全般に対してメンタルブロックがない状態
というのがいわゆる
“根拠の無い自信”の正体
なのかな、と僕は考えています。
なのでもしあなたが、
何事に関してもブレない盤石な自信をつけたい
と思うのであれば、
日頃から
「今の自分にできること」のちょっとだけ外にあること
をあえてやってみる習慣をつけてみてください。
いつもなら必要がないからやらないことをあえてやる。
本屋で普段なら読まない女性誌(あるいは男性誌)を読んでみる。
ひとりで焼き肉屋に行ってみる。
いつもなら電車で帰る二駅分を歩いてみる。
駅で困ってる外国人に話しかけてみる。
とかとか。
一見そんなの意味がないように思えるかもしれないけど、
そーゆー小さな未知なる領域に踏み出した経験が
多ければ多いほど、怖くない領域も増えるわけです。
騙されたと思ってやってみてください。
1年も経てば、きっと今とは別人のように
盤石な自信が身に付いてると思いますよ。
ちなみにこーゆー活動のことを僕は
メンタルブロックぶっ壊す活動、
略してメン活と呼んでます。(そのまんまやないか)
まとめ
・メンタルブロックとは、行動できなくさせる苦手意識のこと。
・メンタルブロックには”失敗積み重ね型”と”禁止の刷り込み型”の2種類がある
・メンタルブロックを解消するには、”少しずつ慣らす作戦”でいこう
・人生全般からメンタルブロックをなくすために日々メン活をしよう!
今日は以上です!
ありがとうございましたー。
Photo credit: Dave Hamster via VisualHunt / CC BY
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